伊勢谷友介、木村佳乃も登場！ カンヌ映画祭開幕

伊勢谷友介、木村佳乃も登場！　カンヌ映画祭開幕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000008-omn-int

5月15日17時18分配信オーマイニュース拡大写真伊勢谷友介さん、木村佳乃さんも登壇した＝撮影：まつかわゆまたどりついたら、カンヌは雨。しっとりと濡（ぬ）れた街は映画祭前日だというのにまだ準備中のところも多く、お祭り気分になりきれない、という感じでした。ほかの写真を見る街で配られている新聞もいつもなら映画祭の記事がトップになっているのに今年は中国地震のこと。なんとなく、前途多難。 と、書いたところで雲が切れ、陽（ひ）が差すととともに人も増え、映画祭気分が高まっていきました。さて。今年は61回目になるカンヌ国際映画祭。審査員にもアメリカ人を入れず、非ハリウッドを貫いた昨年とは様変わりして、今年の審査委員長はショーン・ペン。審査員にはナタリー・ポートマンもいます。映画は世界をどうとらえるか、何ができるのか、を問いかけるカンヌ映画祭として、今年はどんな作品が選ばれるのか楽しみです。今年のオープニングはブラジルのフェルナンド・メイレレス監督『ブラインドネス』。日本人キャスト（伊勢谷友介・木村佳乃）が出演します。原作はノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴ。撮影はサン・パウロで行われました。突然目が見えなくなり“白い闇”に放り込まれた人々は政府により隔離され収容施設に閉じ込められます。そこに、1人だけ目が見えていることを秘密にしている女性が入り、そこで起こることを目撃するのです。収容所は世界のメタファー。全員が原因もわからぬ盲目であるということに自暴自棄になった人々は秩序を失い、“世界”はカオスに包まれます。そのなかで人間の存在が問われていくという作品。オープニングにふさわしい力の入った作品です。14日、プレス上映後後行われた記者会見では監督、脚本家（出演も）、メインキャストが勢ぞろい、上映に手ごたえを感じ上気した顔で質問に答えます。日本人キャストのふたり、木村佳乃と伊勢谷友介も登場。夫婦役ですが夫が最初の患者になるという重要な役柄。「正直言って怖かったです」と伊勢谷。「それでも3カ月みんなで暮らすうちにみんな打ち解けていい関係が築けたと思います」盲目であるという役作りのため「東京では病院を訪れリサーチを重ねました」という木村佳乃は「日本を意識した柄ということで桜の着物を選びました」と晴れの舞台に満足げです。ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ダニー・グローバーというアメリカ人キャスト、アリス・ブラガはメキシコ人、ガエル・ガルシア・ベルナルはスペイン人、脚本も手がけたドン・マッケラーはブラジル人という国際的なキャストによる、監督いわく「とてもとてもインディペンデントな作品」。「さまざまな国籍の、さまざまな文化を持つ人々のさまざまな視点を持ち込むことが、文明の崩壊した世界で人間の尊厳とはと考えるテーマには必要だった」と語ります。『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』と、社会性のあるテーマを緩急つけたスタイリッシュな演出で描くのが得意な監督。崩壊した秩序のなかで疑似家族をつくり助け合おうとする人々に希望を託したのですね。「監督は僕のアイドルだったんです。そんな人と一緒に仕事ができるだけでもすごいことなのに、こんな作品で親密に過ごすことができて今はアイドル以上、人間としても、父親としても、男としてもこんな人になりたいと思う人になりました」と伊勢谷。木村も伊勢谷も英語のセリフをマスター。「時には英語の方が使いやすいと思うことも」と声をあわせるほど。会見でも流暢（りゅうちょう）に英語で答えてみせていました。日本公開は11月。この作品がオープニングということは今年のテーマが予測できそう、と思った「ブラインドネス」の上映と記者会見でした。（記者：まつかわ ゆま）

[引用元：Yahoo[オーマイニュース]]

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